TVC-AV

マスキングフリー真空チャック

鉄はもちろん、非磁性体のワーク(アルミ、ガラス、プラスチック、ニッケル、銅およびこれらの合金)に対し、空気圧の力を用い吸着する保持具です。
通常マグネットチャックでは吸着できない非磁性体のワークや磁気を加えてはならない鉄に力を発揮します。
使用可能な工作機械は主に平面研削盤やフライス盤となります。


研磨屋が自分達で使う為に開発した優れもの

旧来の真空チャックでは穴を塞ぐ為に専用冶具やテープを使い、大変な労力を必要としました。
TVC-AV(マスキングフリー真空チャック)はコックを捻るだけの簡単吸着。
またセラミック型の真空チャックに比べ、研磨粉による目頭まりが発生しにくい構造のため、
メンテナンスが容易。専用冶具を使用する必要が無い為、ランニングコストが低く抑えられます。

マスキングフリー真空チャック技術について

1、専用冶具はもういらない!

従来の真空チャックでは、穴の開いているワークやワークの際に掛かった吸引穴を塞ぐために専用の冶具を作成していました。しかし、少量多品種の注文が多くなっている今、1点1点のワーク毎に専用の冶具を用意するのは現実的ではありません。

2、もう吸引穴を塞ぐ必要はない。

専用の冶具を用いない方法としてテープやネジで不要な穴を塞ぐことが考えられますが、テープで塞いでも完全な真空状態にすることは難しく、またワークの位置を一つ一つ同じ場所に置かなければ空気漏れを起こしうまく吸着しません。ネジで穴を塞ぐ場合も、ネジ穴 100 個をドライバーで締める労力・・・・ 考えたくもありません。

3、見積もりは迅速、納期は短く、
コストも圧縮可能に!!

専用の冶具の用意が要らず、ワーク位置の細かい設定も不要となると、見積もり時間も、加工時間も大きく短縮することが可能です。ひいてはコストの圧縮効果も大きく、生産性、競争力に大きく貢献することに繋がります。

4、目頭まりによる吸引力低下の
恐れなし!

構造上、研磨粉による目詰まりも発生しづらい為、吸引力が低下する恐れもありません。もちろんメンテナンス時間も最小限に抑えられます。

真空チャック特徴

従来型真空チャック

従来の真空チャックの場合、そのままではワークが無い部分から空気漏れを起こしてしまうことがあり、真空状態になりません。

上のようなワークの状態に対して従来の真空チャックではネジやテープなどで吸引穴を塞ぐ必要がありました。
しかし、ネジやテープで確実に塞ぎきることは困難でした。

その結果ワークによっては専用の真空チャックを購入する必要がありました。

新TVC-AV真空チャック

TVC-AV真空チャックの場合は上のようなワークでも問題なく吸着が可能です。

従来のようにネジやガムテープで塞ぐ必要はありません。小さい穴でも自動的に調節し確実に吸着でき、真空状態を保ちます。

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